愛してるの定義 the definition of 'love you'
カナダに来たからというもの、I love youを死ぬほど聞く生活になっている。
彼氏はもちろん、姪やその他の家族、はたまた仲のいい男友達(ゲイじゃなくても)でもI love you と言い合うのだ。
カナダに来た頃、それが物珍しかった私は彼に言われる度に I love you too と返していたが、時が経つに連れてそれに違和感を覚え始めた。
育った環境とは恐ろしいもので魂が、そんな風に言う時に拒否をさせるのだ。
違和感という形で。
何故違和感を感じているか。それは色々あるが私の感覚って、ここにあると思う。
「I love you言いまくるくせに、日本より遥かに離婚率高いやんか!!」
これ。
だから腑に落ちないのだと思う。
敬虔なクリスチャンの家である彼の両親が毎週木曜日の夜にクリスチャンの食事会を開いていて、あまり興味ないけど誘われたので行ってみた時に、大勢いる敬虔なクリスチャン達の前で聞いてみた。
「何でI love youっていうのに、日本より離婚率高いの?」
みんなはこう言った。
「言葉の重さを分かっていないから。それに愛情が何か分かっていないから。愛情とは物だと思っている人が大勢いるし、その欲しいものを見た時I love youと言う。なぜなら、物=愛だと思っているから。みんな、物を愛にすり替えたいのね」
クリスチャンの国でさえ、これかい!
日本では愛してると言う人は少ない。長年連れ添った夫婦が亡くなる前に病床で言うような言葉に感じる。そりゃあ、わからんわ I love youなんぞ今の私には!